無線屋さんのおしごと(1)
我々サイレックス・テクノロジーは、無線LAN製品の開発販売を行っています。詳しくいえば、「組込み機器の無線LAN対応」、すなわち、パソコン以外のマイクロコンピュータ応用機器に無線機能を組込む、というところに企業価値を主張しています。
しかし、それは具体的にどのような作業なのでしょうか。 単純に考えれば、パソコンも組込み機器もマイコン応用機器の一種に過ぎないのですから、必要な作業は同じはずです。 すなわち、チップメーカから購入した無線LANのチップを基盤に実装し、メーカから提供されている(あるいはオープンソースの)ドライバをファームウェアに組込めば、無線LAN機能なんてすぐに動くようにも思います。
一体なぜそうならないのか、なぜ我々のような「無線組込み屋」という稼業が成り立つのか、ここではそういった話を進めてゆきたいと思います。