SX-590

概要

SX-590は、シリアルやイーサネットインタフェースを持つ機器を、有線・無線LANに接続する機能を搭載した、屋外利用も可能な産業温度対応の組込み用の小型インテリジェント無線LANモジュールです。
IEEE 802.11ac規格に対応した無線LANモジュールと、高性能・低消費電力プロセッサを搭載したCPUボードを組み合わせ、モジュール内部で無線LANドライバ・セキュリティサプリカント・TCP/IP通信処理を完結させています。これにより、ネットワーク通信に必要となるホストCPUリソース負荷を低減でき、システムコストの低減が可能になると同時に、無線LANドライバの組込み開発を含むソフトウェア開発工数も大幅に削減するため、 プロジェクト総投資額を最適化します。
SX-590は、弊社の従来IEEE 802.11bgn/abgn対応製品のシリーズ製品 と同形状、サイズ、ピン互換のため、容易にIEEE 802.11ac無線LAN規格への追従を可能にします。

特長

製品の特長

• PHYデータレート 最大433Mbps (11ac 1x1 VHT80時)
• シングルストリーム 1x1
• 搭載インタフェース ※
  • UART
  • 10/100 Ethernet x 1
    ※SPI/I2C/SD/MMC/SDIO/USB：弊社までお問い合わせください
• TCP/IPプロトコルスタックと無線LANドライバをオンボード搭載
• 対応機能
  • シリアル機器の無線ネットワーク化
  • 有線LAN ⇔ 無線LANのブリッジ
  • Station / Access Point 対応 ※
    ※子機最大接続台数 ：10台まで
• エンタープライズセキュリティをサポート
  • WEP, WPA™, WPA2™, IEEE 802.1X認証
• 適合規格 IEEE 802.11ac/a/b/g/n/e/h/i/r
• 産業温度対応 （-40℃ ～ +85℃）
• EU指令 RoHS対応
• 無線規格対応 ： 日本、アメリカ、カナダ、欧州、イギリス

組込み用途

医療機器、FA機器、試験・計測機器、POS、小型プリンタ、監視カメラ、セキュリティ機器、ホームオートメーション機器

利用シーン

Case 1 : Raw TCP Mode

シリアル機器に本製品を組込み、PCとネットワーク経由でデータを伝送することができます。

※ お客様にてTCPのソケットプログラム（RFC2217、もしくは RawTCP）を作成いただくことでご利用いただけます。

Case 2 : eCable Mode

シリアル機器同士をシリアルケーブルで接続することなく、直接ネットワーク経由で接続することができます。ケーブル長の制限なく、シリアル機器のレイアウトの自由度を向上します。

Case 3 : Wireless Bridge Mode

有線LAN搭載機器に本製品を組込み、有線/無線ブリッジ機能を使用することで簡単に無線環境に接続することができます。

※ 最大16台までの有線LAN搭載機器を無線環境に接続できます。