メッシュネットワーク

チャネル枯渇とカバレッジのWi-Fi課題を同時に解決

近年、Wi-Fi(無線LAN)の普及により、いたるところで無線LANを使ったシステムが稼働し、今や電波が飛んでいない場所を探すのが難しいほどになりました。オフィス・病院・工場等においても、無線LANに限らず無線による複数のシステムが導入され、BLE・LPWA・3G/LTE等と言った様々な方式も加わり、 目に見えない無線に対するカバレッジ・安定性の維持が深刻な問題となっています。
ここでは、最も普及している、無線LAN(2.4GHz・5GHz帯)での課題とサイレックスの解決ソリューションをご紹介します。

無線LANの特長

無線LANは、ラスト1マイルを補完する無線通信技術の一つです。無線LANの多くは、2.4GHzと5GHzの2つの帯域が用いられ、それぞれ14個と19個のチャネルが日本国内で使用可能となっています。
※海外では地域によっては帯域・チャネル数が異なります。

しかし、無線LAN技術は15年以上の歴史の中で性能面でも進化し続けており、現在の主力であるIEEE802.11anや11ac、次世代の11axでは、一つの通信で複数チャネルを束ねる「チャネルボンディング機能」や気象レーダ等の公共設備からの電波を回避する「DFS機能」が義務付けられていることもあり、実際に干渉なく運用可能なチャネルは、利用環境やサービスに大きく依存しています。

システム導入・運用 イメージ

無線LANシステム導入・運用の課題

業務用途では、家庭や公衆用の無線LANとは異なり、「接続性」「安定性」が重要視され、運用だけはなく導入時から、システムを止めない為の配慮が必要となり、さらに、規模が大きいほど難易度が高くなることから、今、問題解決・省力化ソリューションが強く求められています。

■導入

サイトサーベイにより事前に環境・障害物を把握した上で、AP同士の通信が干渉しないよう設置位置やチャネルマッピング等の設計を行い、設計結果に合わせ、アクセスポイントを配置します。

■運用

APと無線機器を安定動作させるため、エリア内外の無線や障害物等の環境変化を監視し、チャネル変更や電波出力調整、または、場合によっては機器の追加工事を行います。

工場 イメージ

無線環境の最適化・高効率化を目指すsilex

このように業務用途では、無線環境監視やチャネルコントロールが非常に重要となりますが、サイレックスでは、いち早く、課題解決・省力化を実現するために様々な製品、および、技術の開発に取り組んでいます。

字の如く網目状に無線ポイントを構成するため無線環境が必要なエリアを効率よくカバーできます。
これにより、多数のAPを配置するための有線LAN工事を削減し、かつチャネル枯渇問題を効果的に抑制することが可能となりました。メッシュは次世代の業務用ネットワークとして注目を受けています。