ICT活用のインフラをメッシュネットワークで支援

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  • 業務効率化
  • インフラ整備

社会福祉法人 健光園様(高齢者福祉総合施設 ももやま様)

社会福祉法人 健光園様

健光園は、昭和24年に京都で二番目に古い老人ホームとして嵯峨に生まれました。
法人理念「生涯地域住居」を掲げ、京都市内に11施設を運営しています。各事業所は地域の人々と助け合い、成長しあえる活動の拠点として、高齢者福祉施設をはじめ、地域密着型の高齢者介護事業や児童館運営に取り組んでいます。

導入製品 Mesh Network System BR-400AN

介護ICT製品の活用を進めたい

介護業界では、人員不足を補うため、国からICTの積極活用を推奨されています。具体的施策のひとつとして、2018年4月には介護保険法が改正され、ICT活用によるリハビリケアの行為が介護報酬の加算対象になりました。このため、各施設ではICT関連製品導入の機運が一気に高まっています。
特に注目されているICT活用例として、タブレット端末を使った介護ソフト(※)の利用やベッドセンサやビジョンセンサといった見守りシステムなどの製品があり、健光園でも一部活用を始めています。
※介護記録入力や報酬請求業務を効率化するソフトウェア

介護業界におけるICTの活用イメージ

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便利なICT製品もWi-Fi環境がなければ使えない

介護ICT製品の積極活用において、多くの施設運営者が悩んでいるのは、施設の「Wi-Fi環境を整備しなければならない」ということです。特に15年以上前に建設された施設では、便利な介護ソフトやタブレット端末を導入しても、Wi-Fi環境が事務所にしかないため、ケア業務をしながら介護記録を閲覧・入力することができす、業務品質アップに制約がかかります。
見守りシステムの検討時も同じような課題があります。例えばベッドセンサは、施設利用者の居室に設置する必要があり、人動線の安全配慮からデータ通信はWi-Fiを使うことを前提とした製品が多く見受けられます。
このように、ICTを効果的に活用するためには、膨大な費用をかけて、施設全体にWi-Fiを行き届かせる必要があります。また、配線工事に関する施設利用者への説明やスケジュール調整など、多岐にわたった検討を余儀なくされるというのが現状です。

工事をしなくても、全館Wi-Fiを実現

サイレックスの「Mesh Network System BR-400AN」は配線工事をしなくても、無線だけで施設全体にWi-Fi環境を拡張できました。各フロアの一角には有線LANのHUBがありますが、そのHUBに「BR-400AN」を1台設置したあと、一定間隔で既存のコンセントに端末をつけていくだけで、フロアのどこからでも介護ソフトのサーバにアクセスできるようになりました。さらに、端末の設置や初期設定作業も数時間で完了し驚きました。また、「BR-400AN」とセットで導入した経路可視化ソフトウェアの「Mesh Monitor」のおかげで、インフラ管理面の不安も和らぎました。「Mesh Monitor」は専門知識がなくても、施設内のWi-Fiのネットワーク状態をすぐに確認することができるので、何かあったときでも、まずは自分たちだけで原因の一次調査ができるという安心感が持てました。

経路可視化ソフトウェア「MeshMonitor」

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スタッフの業務効率アップ

Wi-Fi環境を整備したことで、スタッフが施設のどこにいても、タブレット端末を使うことができるようになったため、業務効率が格段に上がりました。
このことは、施設利用者のそばでの見守り時間が増えることに繋がり、より安全な生活の場を提供できるという相乗効果を生みました。また、当初有線LANを伴うWi-Fi整備工事の見積の半額以下で導入できたことも大きなメリットと感じています。

利用シーン

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さらなるICT活用で、ケア品質向上を目指す

健光園の施設で全館Wi-Fiを導入した施設は、ももやまが初めてですが、ケアマネージャや介護職スタッフが混乱することなく、スムーズに業務をすすめており、大変好評です。
今後は、ほかのWi-Fi対応機器の導入検討や他拠点への展開などを考えていきたいと思いますし、他法人の方にもおすすめしたいと思います。

社会福祉法人 健光園 関口様

社会福祉法人 健光園 法人事務局
次長 関口 洋明 様

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