無線を組込み、量産まで

無線を組込み、量産まで

「切れない無線」を機器に組込み、お客様の製品として量産するまでをサポートします。

「切れない無線」を機器に組込み、
お客様の製品として量産するまでをサポート

「切れない無線」の実現には、サイレックスの強みである機器へのWi-Fi機能の組込みを徹底的にサポートできることが挙げられます。新しいWi-Fi規格対応のチップセットが登場すると、リファレンスデザインまで提供されることもありますが、そのまま機器に組込めば良好な通信状態を維持して安定稼働できるかと言えば、そうならないことは多々あります。また、組込む機器によって異なる搭載環境や設置環境、さまざま機器との接続性、または従来製品との互換性の確保など、検討すべき項目は多岐にわたります。そこで、安定して切れない通信を実現するための適切なカスタマイズが重要なのです。

サイレックスのWi-Fiソリューション

Wi-Fiを組込んだ「完成品」づくりをサポート

サイレックスは、プリントサーバをはじめ、機器をネットワークに組み入れることを長年にわたり手掛けてきました。無線LANについても黎明期から携わっています。現在では、さまざまな機器にWi-Fi通信機能を持たせるための無線モジュールの組込みに関するサポートを請け負っています。大手無線チップベンダーQualcommの日本唯一の認定デザインパートナーであり、これはサイレックスの技術と実績を示すものと言えます。

Wi-Fi通信機能はいまやさまざまなジャンルの機器に組込まれています。PCやプリンタといったIT機器はもちろんのこと、家電、医療機器、産業用ロボットなど多岐にわたります。ある機器にWi-Fi機能を組込もうとした場合、無線LANのモジュールを内蔵することになりますが、初期状態のままでは、多くの場合で期待どおり安定した通信ができません。

まず、最も基本的な課題として、使用する国や地域における無線関連法規へ適合させる必要があります。電波出力や無線バンドなどはチップの仕様や設定で基準に収めることは容易ですが、問題はスプリアス(不要な周波数の電波放射)です。チップ自体は不必要な電波を出さないように設計されていますが、モジュールやアンテナの配置などで想定外の電波放射が起こる場合があります。スプリアスを抑えつつ法規に適合させ、しかも日本国内向けにとどまらず、海外向けの製品としてもまとめあげることはサイレックスの得意な仕事のひとつです。

Wi-Fiを組み込んだ「完成品」づくりをサポート

そして、機器に組み入れるために、無線LANモジュールサイズや基板のデザイン変更を行うこともあります。特にアンテナは安定して通信するために重要な部品で、機器に応じて配置や形状もしっかり検討する必要がありますが、サイレックスは豊富な実績と確かな技術で対応します。

安定稼働のためのカスタマイズ

無線チップを機器に組込んで利用するためのソフトウェアは、チップベンダからリファレンスデザインとして供給されることが通常です。法規対応等のためにカスタマイズすることも必要ですが、サイレックスではそれだけにとどまらず、無線機能を長期にわたって確実に安定動作させるためのチューニングも行えます。

産業機器など数ヵ月にわたる連続動作が必須で、かつ、途中で再起動などの手段を取ることができない機器ならば、組込まれるWi-Fiも長期間安定動作することは絶対条件です。そして、機器に組み入れるために、無線LANモジュールサイズや基板のデザイン変更を行うこともあります。

 安定稼働のためのカスタマイズ

特にアンテナは安定して通信するために重要な部品で、機器に応じて配置や形状もしっかり検討する必要がありますが、サイレックスは豊富な実績と確かな技術で対応します。
また、使用する現場の環境に合わせたカスタマイズにも応えています。例えば、搬送ロボットなど利用中に移動する機器では、通信しながら複数のアクセスポイントをまたいで移動をする場合もあります。アクセスポイントが切り替わる際、通信が途切れる時間が長いと問題が起こる機器もあり、最小限の時間で切り換えを完了させたり、場合によってはアクセスポイントが切り替わらないよう制限したりすることもお客様の要望として実装します。

無線モジュールに求められる要件は機器や用途によって異なります。サイレックスでは実際にそれぞれの機器が使われる環境に合うよう、さまざまな実装を行っています。全く同じ要件は2つとなく、サイレックスはこれまで多様な要件に合わせてふさわしい実装を実現してきました。

Wi-Fi 6とWi-Fi 6Eへの対応と活用

「Wi-Fi 6」は2019年に正式規格となり、対応製品も増えてきました。「Wi-Fi 6」には、OFDMA(直交周波数分割多元接続)といった、電波が混雑した環境でも低遅延でデータ通信ができる技術が採用されるとともに、Qualcommの技術であるDBS(デュアルバンド同時接続)、従来Wi-F技術であるIEEE 802.11rの高速ローミングといった技術も実装されています。

特に期待が大きいのは「Wi-Fi 6E」で新しく追加されたバンドである6GHz帯です。帯域幅が増えることによる高速化だけでなく、いままでWi-Fiで使われていない帯域であるため、混信のないクリーンな環境で通信ができることへの期待が大きくなっています。

Wi-Fi 6とWi-Fi 6Eへの対応と活用

また、DBSは一般的に通信の高速化技術として期待されていますが、通信の信頼性を上げる技術としても期待されています。さらに高速ローミングを可能にする高速認証プロトコル「IEEE 802.11r」も、より切れない無線として期待されています。サイレックスでは、こうした最新技術をいち早く吸収・研究しており、お客様からの要望があればすぐに提供できるよう、対応を進めています。

従来機種との互換性を向上させる

最新Wi-Fi規格に対応した機器が登場したとしても、現場のネットワーク内には従来規格の機器と混在することが一般的です。例えば最新のWi-Fi 6対応の機器であっても、多くのユーザに選ばれる製品となるには、従来の無線通信の規格やセキュリティ規格にも対応している必要があります。

Wi-Fi規格では通常、新しい規格を採用した製品は、従来の規格の互換性も保った上位互換となっています。しかし、そこで想定されている従来規格よりさらに前のWi-Fi規格や、セキュリティ規格については、サポートされていないこともあります。サイレックスでは、最新のWi-Fi機器ではサポート対象外となった過去の規格についても、お客様の要望に応じて可能な限り対応させることが可能です。

従来機種との互換性を向上させる

既存製品・汎用品の困りごとや要望にも対応

サイレックスでは、機器へ無線機能を組込む際のサポートだけでなく、既に使用中の製品の通信トラブル解決の相談も受け付けています。Wi-Fiの通信状態がどうしても改善されなかったり、不具合があったりした場合、サイレックスがこれまでの長い経験で得た独自の知見と技術を駆使し、ハードウェアとソフトウェアの両面にわたり、あらゆる方向から解決法を検討、提示できます。解決にあたっては、不具合時のログデータの解析による対策だけでなく、必要に応じてトラブルが起きているお客様製品の稼働現場で検証を実施し、できる限り情報を集めた上で、最適な解決法を検討します。
このような、一般的でない個別の案件への対応は最も力が試される分野ですが、多くの事案を手がけてきたサイレックスの対応力が輝くところでもあります。

サイレックスでは、「できれば汎用品を使いたい、でもここだけは自社の仕様でカスタムしたい。」
そんなお客様のご要望に沿えるよう、サイレックスのワイヤレスインフラとデバイスネットワーキング製品群は、お客様特定の環境に最適化するカスタマイズを得意としています。

関連製品

採用事例

関連資料

  • thumb_whitepaper-23.jpg

    これからはじめる最新規格Wi-Fi 6基本機能の入門書

  • thumb_whitepaper-31.jpg

    サイレックスのエンジニアが実開発経験から語る! IEEE 802.11ahの細かなはなし

「切れない無線」の活用シーン

サイレックスの技術

製品のご購入・サービスカスタマイズ・資料請求など
お気軽にお問い合わせください