BR-500AC

概要

本製品は、有線LAN機器を簡単に無線化できる無線LANブリッジ（子機）です。プリンタやMFPなどのオフィスオートメーション機器や、急速にIoT化が進んでいる産業機械・医療機器を無線LANに対応させることができます。
国際標準規格IEEE 802.11a/b/g/n/acに準拠し、業務用として必須となる高度なセキュリティ規格WPA3/WPA2やIEEE 802.1X認証をサポートしているほか、無線の接続性、通信の確実性を高めるため、接続するアクセスポイントの切り替えや再接続時の速度などを改善し、システム全体の通信品質を向上させる機能を拡充しました。

特長

2種類の動作モードに対応

利用環境に応じて、2つのモードを使い分けることができます。

■ シングルクライアントモード

• 無線LAN接続で使用するMACアドレスは有線LANポートに接続された機器のMACアドレスを使用します。（IP/MACアドレス透過）
• 本製品運用中に有線LAN接続している機器を他の機器に繋ぎかえた場合、本製品は無線LAN接続を切断し、通信機能を停止します。

■ マルチクライアントモード（HUB経由で最大16台まで接続可能）

• 無線LAN接続で使用するMACアドレスは、本製品のMACアドレスを使用します。（IPアドレスのみ透過）

高度なセキュリティWPA3/WPA2、IEEE 802.1X認証に対応

本製品は、アクセスパスワード設定や接続する有線LAN機器のMACアドレスフィルタリング機能など一般的なセキュリティ機能に加え、無線通信上のセキュリティにおいても、エンタープライズクラスの高度な通信プロトコルや認証方式に対応しています。

■ IEEE 802.1X認証方式

用途・環境にフィットする接続性能

本製品は、無線LANエリアを移動する際、アクセスポイントとの「スムーズな接続」を実現するため、高速ローミングや再接続手順を短縮する標準規格（※1）に対応しています。また、お客様の用途やシステム環境に合わせてローミング動作の開始条件を調整できる「ローミング閾値設定」機能を搭載しています。

※1：IEEE 802.11r/ai規格に対応しています。機能を有効にするためには本規格に対応したアクセスポイント環境が必要です。本製品の他の設定との組み合わせによって、ローミングや再接続に時間がかかる場合があります。

■ 動作イメージ（ローミング）

WME対応、デフォルトアクセスカテゴリ設定機能搭載

QoS（Quality of Service）の一つであるWME（Wireless Multimedia Extensions ※2）に対応しています。
また、本製品に接続された機器の通信パケットに送信優先度が決められていない場合、ユーザが選択/設定したアクセスカテゴリタグを付加することができる「デフォルトアクセスカテゴリ設定」機能を搭載しています。同一の無線LAN内で、本製品に接続した機器を優先的、安定的に通信させたい場合に本機能を活用することで、通信パケット衝突による通信機会損失を減らすことが期待できます。（※3）

※2：WMM（Wi-Fi Multimedia）と呼ばれることもありますが、同等の機能です。
※3：本機能を有効化するためにはWMEに対応したアクセスポイント環境が必要です。

■ デフォルトアクセスカテゴリ設定

デバイスの一括設定、遠隔管理に対応

多数のBR-500ACを一括で初期設定できる導入作業支援ツール『BR Kitting Utility』や、運用開始後のサイレックス製デバイスの状態監視・メンテナンスを行うことができる統合管理ソフトウェア『AMC Manager®』（別売）に対応しています。
ネットワークを介して、稼働中のすべてのデバイスを一元管理できるため、管理者の負担を軽減します。

AMC Manager® 画面イメージ

BR Kitting Utility 画面イメージ