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物流業界の無線ネットワークに関する困りごとを解決

AMCブログ
見える化 インフラ整備 Wi-Fi 6E ワイヤレス Wi-Fi HaLow™

かつては敬遠されがちだった無線ネットワークですが、近年ではオフィスや店舗、病院、工場など、さまざまな場所で当たり前のように使われるようになりました。そんな便利な無線ネットワークは、物流業界においても今後さらに活用の幅が広がると予想されています。では、具体的にどのような場面で、どのように活用されるのでしょうか。本ブログでは、その可能性についてご紹介します。少しでも皆さまの参考になれば幸いです。

物流業界における“困りごと”

近年、倉庫などの物流施設では、AGV(無人搬送車)やAMR(自律走行ロボット)、GTP(棚搬送型ロボット)、AGF(自動フォークリフト)、自動倉庫、コンベア、ロボットなど、さまざまな設備が無線ネットワークを活用しています。しかし、現場では依然として多くの課題が残っており、無線の有用性を十分に引き出せていないのが実情です。 弊社が物流企業様 数十社にヒアリングを行ったところ、以下のような共通の課題が浮かび上がってきました。

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よくある無線ネットワークの課題

1: 倉庫内でWi-Fiが届かない/不安定

商品が入った金属製の棚が天井まで並ぶ倉庫では、電波が遮断・乱反射されやすく、通信断や電波の届かないエリアが頻発します。工場やオフィスと比べても、無線通信にとって非常に厳しい環境です。

2: 設備専用の無線インフラが必要となり、コストがかさむ

業務用Wi-Fiが導入されていても、セキュリティやトラブル時の切り分けを考慮し、物流設備専用の無線ネットワークを別途構築するのが一般的です。その結果、多くの導入・管理コストが必要となります。

3: 基幹Wi-Fiと設備用Wi-Fiが干渉する

複数の無線ネットワークが混在することで、電波干渉が発生し、通信品質がさらに悪化するケースもあります。

4: 無線のトラブル時にどうしてよいかわからない

無線のトラブルが非常に発生しやすい環境ですが、実際にトラブルが発生しても、それに対処できる人材が不足しており、問題解消までに非常に多くの時間を要し、その間、多くのロスが発生します。

5: コンセントが足りない

省人化を意識した倉庫設計では、コンセントの数が限られていることが多く、特に夏場は扇風機やスポットクーラーに使用されるため、IT機器に利用できる電源が非常に少なくなっています。

物流業界の無線課題に呼応するサイレックスの製品

こうした課題に対し、サイレックスでは以下のような製品で解決を支援しています。

  • 無線干渉に強いアクセスポイント
  • メッシュでデッドスポットを簡単にカバー
  • 無線干渉に強い無線LANブリッジ
  • 1km届く802.11ah製品
  • 無線の見える化、機器の遠隔監視、トラブル時の解決支援
物流業現場の困りごと 解決支援製品
干渉に強く広域をカバーするアクセスポイント
高速通信で従来の帯域に干渉しないワイヤレスブリッジ
無線を見える化しトラブル解決を示唆するAMC Cloud
従来のWi-Fiに干渉せず長距離通信が可能
産業向けWi-Fi 6アクセスポイント AP-800AXAP-800AX 産業向けWi-Fi 6E対応ワイヤレスブリッジ BR-600AXBR-600AX 無線の見える化とトラブル解決示唆 AMC CloudAMC Cloud 1km届くWi-Fi AP-100AH・EX-150AHAP-100AH
EX-150AH
倉庫内でWi-Fiが届かない/不安定
設備専用の無線インフラが必要となり、コストがかさむ
基幹Wi-Fiと設備用Wi-Fiが干渉する
無線トラブル時どうしてよいかわからない
コンセントが足りない

倉庫・産業向けWi-Fi6アクセスポイント AP-800AX

弊社アクセスポイントのフラグシップモデルで、次の特長があります。

  1. 無線干渉に強い
    マルチパス等により乱れている物流倉庫内の無線環境を見える化し、安定している送信レートを任意に選択することで、通信安定化を実現します。(特許申請中)
    物流倉庫は天井まで届く金属製の棚や、各種マテハン装置により、電波が乱反射しやすい環境です。そういった環境に本機能は効果を発揮します。
    弊社調査では、本機能を活用し、パケット再送を1/4まで減らすことができました。
  2. 広域をカバー
    本製品同士が無線で接続しあうので、簡単にWi-Fiエリアの拡張が可能です。
    また、弊社独自のメッシュ技術である「AMC Mesh」を搭載しているので、動的な経路変更により、リアルタイムに安定したWi-Fi網が構築できます。

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6GHz帯対応ワイヤレスブリッジ BR-600AX


新たに利用可能となった6GHz帯に対応したワイヤレスブリッジ/アクセスポイントです。

  1. 従来Wi-Fiと干渉しない
    従来Wi-Fiで利用している2.4GHz/5GHz帯だけではなく、6GHz帯を利用するため、従来Wi-Fiと干渉しません。執務室用やマテハン機器用Wi-Fi、近隣倉庫からの外来波など、密集により2.4GHz/5GHz帯無線が不安定となっている倉庫でも、安心してご利用いただけます。本製品は子機機能だけではなく、親機機能も搭載しています。
  2. 高速通信
    6GHz 帯の特長はチャネル数の多さです。干渉せず利用できるチャネルは2.4GHz 帯が3ch、5GHz 帯が4ch (DFS 帯除く) であるのに対して、6GHz 帯は24chものチャネルを利用可能なため、より高速な通信を可能とします。

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1km届くWi-Fi(802.11ah)対応 ワイヤレスブリッジ
 AP-100AH・EX-150AH

 

長距離無線通信として浸透してきた、Wi-Fi HaLowTMの製品です。

  1. 1km届く長距離通信
    見通しがある屋外などでは、半径1kmの通信が可能ですので、従来Wi-Fiよりも少ない機材で無線ネットワークの構築が可能です。棚のせいで電波が届かない、コンセントが少ない、IT機器の設置場所が確保できない、といった倉庫ならではの悩みにも対応可能です。
  2. 従来のWi-Fiと干渉しない
    従来のWi-Fiで利用している2.4GHz/5GHz帯電波ではなく、920MHz帯電波を利用するため、従来Wi-Fiと干渉しません。すでに2.4GHz/5GHz帯無線が過密状態になっている倉庫でも安心してご利用いただけます。

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無線の見える化とトラブル解決示唆 AMC Cloud®

クラウドを使った無線見える化、遠隔監視ソリューションです。

  1. Wi-Fi環境を見える化
    見えないWi-Fiの状況を可視化します。これによりWi-Fiのトラブルを事前に察知したり、トラブルが起きても効率的に解決できるようになります。さらに、必要最低限のWi-Fi機材で最適なカバレッジを実現できるため、現場でよくあるコンセント不足といった設置制約の軽減にもつながります。
    また、Wi-Fi環境に何が起きていたのか?ということを、証拠として目に見える形で残すことも可能です。
  2. Wi-Fiトラブルの解決支援
    現場倉庫にWi-Fiが詳しい人がいなくても、ある程度の解決策がすぐにとれるよう、解決策の提案を行います。解決策はサイレックスの技術やノウハウに基づいて分析され、分かりやすい解決策が複数提案されます。

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最後に

各業界ごとに多少の違いはあるものの、Wi-Fiに関連するトラブルの根本原因は共通しており、私たちはそうした課題を数多く乗り越えてきたという自負があります。 「餅は餅屋」とはよく言われますが、Wi-Fiの分野こそまさにその言葉が当てはまります。ノウハウや経験の差が、対応にかかる工数やスピードに大きく影響するのです。

今回ご紹介した課題の中に、少しでも心当たりがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。


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ライタープロフィール

木下 浩
2022年に802.11ah製品の発売が開始されて以来、ビジネス開拓と販売促進活動を担当しています。

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