前回、前々回にわたってUWB技術に掛けられた過大な期待、IEEE 802.15.3a標準をめぐる企業エゴの衝突、Wireless USBへの集中とその挫折という物語を取り上げてきました。今回はちょっと「上から目線」になることを承知で、一体UWBの何が悪かったのか、どうすれば良かったかについて語ってみます。
続きを読む:UWB とは何だったのか(3)
米国 FCC が 2002 年 2 月 14 日に発表した法改正を受け、「革新的な新通信技術 UWB」「数百 Mbps~数ギガ bps の高速通信」「壁を超えて通信できる?」「雑音を利用して通信」「もはや周波数割り当てという常識は過去ものに」など、誤解や拡大解釈を含んだニュースが華々しく報道されることになりました。半導体業界ではこの新技術を実用化すべく次々に新企業が名乗りを上げ、標準化に向けての動きが始まることになります。今回はこの標準化と製品化にまつわる騒動と、その終焉について語ってみたいと思います。
続きを読む:UWB とは何だったのか(2)
かつて「UWB(Ultra Wide Band, 超広帯域無線通信)」というキーワードが業界を騒がせたことを覚えておられるでしょうか。壁を通して通信できるとか、有線接続より速い通信ができるとか、雑音を使って通信するとか、もはや周波数の規制を受けないのだとかの非常識な、しかし本当だとすると革命的な噂が飛び交い、そして何やら規格制定に関するイザコザが報じられ、やっと規格が固まった!待ちに待った「Certified」UWB 製品が出るよ!...というニュースのあと、何故か話を聞かなくなりました。
UWB とは一体何だったのか?一体なぜあんな夢のような噂が流れ、なぜ規格制定でゴタゴタし、なぜ製品が出たと思った頃に消えて行ったのか?今回は幻に終わった夢の無線通信方式、UWB について数回にわけてお送りしたいと思います。
続きを読む:UWB とは何だったのか(1)
先日、アメリカのサンノゼで開催された Embedded Systems Conference 2012 を視察してきましたが、今年はセンサーネットワークが大流行で、どこのブースにも「超低消費電力」そして「無線接続」をうたう製品(チップセット、SoC、EVK など)が並んでいたことが印象的でした。予告どおり(?)、今回は雑感に近い話を軽く流してみます。
続きを読む:Embedded Systems Conference 2012を見て
無線LANと通信距離についてお届けしてきたこのシリーズも、今回で一旦区切りとします。最後のお題は干渉についてです。
続きを読む:無線 LAN と通信距離について(5)
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