サイレックスの広報ブログ

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第5回 IoT/M2M展 出展レポート

2016年6月 2日 19:21
広報担当
こんにちは。広報担当です。
2016年5月11日から13日の会期で第5回IoT/M2M展に出展しました。サイレックスとしては、2012年の第1回ワイヤレスM2M展から数えて今回5年目になります。

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サイレックスブースでは、「遠隔監視 × ワイヤレス」をテーマとして、強固で信頼性の高いワイヤレス接続性をサポートする技術・製品群と、見えない無線環境をマネジメントするための技術・製品群を出展しました。


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ブースのデザインコンセプトは『氷山』。ワイヤレスとは一見関係のない氷山がどう結び付くのか、展示会で繰り返し流した動画をご覧いただければご理解いただけると思います。


ここからは、展示会で多くのお客様の関心を集めた製品デモを3つほどご紹介します。

遠隔監視
産業機械の状態監視ソリューションとして、カメラ画像データを無線LAN経由で遠隔地のWebブラウザ(ノートPC)へ表示するデモを紹介しました。
出展したのは、搬送機械や作業車両といった常に動作位置が変化する設備・現場で利用されることを想定した無線LANコンバータ(GDM-3150)です。

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↑   映像対応 リアル・CAN/無線LANコンバータ 「GDM-3150」https://www.silex.jp/doc/pr160510_vol189_SDMACAP500.pdf

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↑  建設機械に取り付けた4つのカメラ画像をノートPCに表示


本製品は、S-232C/422/485といった各種シリアル通信やCANなど、産業機械・作業車両で使われている汎用インタフェースに対応しており、加えて本機に接続された最大4台のアナログカメラの映像を稼働データと併せて無線LAN伝送、また本機内蔵のストレージへアラート発生時間前後の映像を記録する機能を搭載しています。
屋外利用も可能な耐環境性を備えており、来場者からは想定する利用環境に合致するか多くの質問をいただきました。


「切れない無線」技術
サイレックスは、複数の技術アプローチを組み合わせることで「切れない無線」を追求しています。今回の展示会では、その一部のソリューションとして、リアルタイムチャネル監視、独自WLANメッシュ、WLANの見せる化の3つを紹介しました。

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このうち、最も来場者の関心が高かったのが独自WLANメッシュのソリューションです。

メッシュネットワークは、ステーション間を網の目のように通信させることによって、局所的な通信障害が発生した時にも通信経路を切り替え、ダウンタイムを極小化します。従来のネットワークでは、通信経路を再構成するまでに数分かかるのが一般的で、ここに大きな技術的な課題がありました。サイレックスの独自メッシュネットワークでは、再構成にかかる時間を劇的に削減しており、今回のデモでは、通信が5秒程度で状態が切り替わる様子をご紹介しました。

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↑  メッシュネットワークを構成する親機「AP-500AC」と子機「BR-300AN」


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↑  子機の電源を切って通信障害を発生させ、通信経路が動的に切り替わる様子を図化


高速無線LAN(802.11ac)


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↑  『SX-SDMAC』製品デモ

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11acは業務用分野においてもアクセスポイントの本格的な普及が進み、ドキュメント関連機器、医療機器、テレメトリー機器、業務用カメラ、産業機械、セキュリティ機器等の分野で需要が本格化してきており、こうした分野の機器メーカからの高い関心を確認することができました。

今年も多数のお客様にご来場いただきましてありがとうございました。
IoTをキーワードに本展示会も年を追うごとに熱気を増してきています。しかし、ワイヤレス機器の開発にあたっては、製品や技術の信頼性だけではなく、目に見えない特有のハードルが潜んでいます。サイレックスはこれまで多数の開発プロジェクトを支援してきた豊富な経験を持ち、お客様に提供する価値を海面下の氷山のように用意しています。

When it Absolutely Must Connect ~どうしてもつなげたいそのときに~
サイレックスは確実なワイヤレス接続性にこだわった製品・技術開発を進めてまいります。

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