センサネットワーキング

センサ搭載のエッジデバイスと無線LAN

IoTでの環境監視や機器監視において、センサを搭載のエッジデバイスにはワイヤレスによるネットワークは欠かせませんが、現状、大半がBLE(Bluetooth Low Energy)等の低速無線通信規格を使ったデバイスが主流となっています。このBLEは非常に安価、かつ、低消費電力であり、手軽に実現することが出来ますが、実用的な通信距離は5~20m程度と、センサデータをクラウドや社内サーバとの連携には一般ネットワークに変換する機能を持った中継機器をBLEの通信可能範囲単位に複数用意する必要があり、Wi-FiでのAP設置時に似た、設置工事の煩雑さやレイアウト変更に対する柔軟性が課題となっています。

LPWA イメージ

LPWAの登場とその課題

この中で、店舗や病院・工場などをまるごとカバー可能な通信規格LPWA(Low Power Wide Area)が登場し、注目を浴びています。このLPWAは文字通り、BLE並みの電力を維持しながらも通信距離は数km以上をカバーすると言う規格です。障害物にも強い920MHz帯を使うため、センサネットワークに相性が良いと様々な実証実験・導入が進んでいます。
しかし、LPWAは、数十Kbps程度と低速である上、日本が定める通信要件が厳しく、Wi-Fiのような、必要なときに通信を行う自由さ・手軽さがありません。加えて、センサデバイスに対して温湿度や位置等の単体の環境情報に加えて、周辺の状況を見える化するためのカメラや音声と言った、環境センサに比べてはるかにデータ量の大きいものが必要とされ始めており、今までの通信方式では、実現が非現実的で、大きな課題となっていました。

LPWA通信規格"IEEE 802.11ah"

このような状況の中で、低消費電力・広域通信を維持しながらも、センサ以外の大きなデータも通信を可能にした規格"IEEE 802.11ah"がリリースされました。
この規格は、Wi-Fiでお馴染みの高速通信規格IEEE 802.11acを920MHz帯向けに1/10にクロックを落とした規格で、通信範囲は1Km・接続可能台数は6,000台、Mbpsクラスの通信を可能としており、病院や工場・商店街等をまるごとカバーしながらも、センサはもとよりカメラ等の容量の大きなデータの伝送も可能としています。

最適な距離と台数でセンサネットワークを

弊社では、この新LPWA規格"IEEE 802.11ah"の実現にいち早く取り組んでおり、2019年にはNEWRACOM社とともにモジュールを開発・リリース致します。本モジュールにより、環境監視・セキュリティ等の高付加価値センサアプリケーションに向けたサービスを早期に実現し、さらに、総務省が推し進めております"IEEE 802.11ah推進協議会"にも積極的に参加することで、11ahの推進にもご提案・貢献してまいります。