工場

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工場や生産現場での産業機械のネットワーク化は、生産性を最大化するための重要な鍵となります。サイレックスは、リアルタイム性や設備の安定的な接続性が求められる工場でワイヤレスノウハウを軸としたネットワークソリューションを提供しています。

部品工場

工場内の機器や設備を構内LANやインターネットに接続し、IT技術を活用することによって稼働状況や品質などの情報を管理するスマートファクトリー。

スマートファクトリー化の課題は、工場内にある各種機器が多種多様で、これを一元的に管理することの難しさです。例えば、日本の代表的産業である自動車部品工場では、用途に応じて、製造年代の異なる多様な工作機械メーカ製のNC旋盤が採用されていますが、これらの機械の情報を一元的に集約するのは容易ではありません。

サイレックスは、こうした問題を解決するために、各種のCNC工作機械と接続するだけで情報を収集できるシンプルなソリューションを提供しています。

部品工場

サイレックスのソリューション

工作機械の稼働状況をPLCで集約するCNC装置に対応した工作機械向けプロトコルコンバータ「FBR-100シリーズ」は、工場の見える化を実現します。本製品を利用することで、工作機械メーカやユーザは国内外工場ラインに存在する機械の稼働データを収集し、有線・無線LANを使い上位システムに転送することができます。工作機械メーカは自社製品のメンテナンスコスト削減に、また工作機械ユーザは自社生産ラインの稼働率向上のために機械の稼働情報を有効活用できます。

CNC工作機械とFBR-100ANを接続するだけのシンプルな構成

※2 OPC UAクライアントから複数のCNC工作機械情報を読み出す場合は、FBR-100AN内部で動作するOPC UAサーバ毎に割り当てられたポート番号を指定して通信します。

日本は工作機械や、工作機械に搭載するコントローラの市場で圧倒的な競争力を維持しています。一方で、これらの機械を統合的に管理するためのプラットフォームやプロトコルの標準化といった観点では欧米にリードされているのが現状です。
サイレックスは、標準化が進むプラットフォームやプロトコルを活用しながら、長期的・継続的に生産性を向上させ続けるDNAを持った日本企業に対して、効果的で導入しやすいスマートファクトリー化ソリューションを提案していきます。

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工場内インフラ

工場内の無線インフラで、最も重視されるのは通信の信頼性(ネットワークが途切れることなくつながり続けること)です。所狭しと機械が並ぶ工場内では障害物が多く、また、干渉が懸念される無線の発生源を避ける必要があるなど、実際にはその実現は簡単ではありません。

サイレックスはワイヤレスブリッジやメッシュネットワークシステムといった製品を組み合わせることで、工場内の安定的なネットワーク環境構築に貢献しています。

工場内インフラ

サイレックス技術の採用事例

  • 工場設備の無線化
  • 工場内作業支援カメラの無線化
  • 工場内メッシュネットワークシステムの構築
  • 無線LAN2系統通信の制御技術
  • 工場内の無線通信環境の可視化
  • 既設アクセスポイントで届かないエリアのカバー
工場内イメージ

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サイレックスは工場のネットワークインフラのプロジェクトに参画した多くの経験値を製品作りに活かしています。

繊維工場

アジアに広く展開する繊維工場

かつては日本の独壇場だった繊維製造業ですが、主戦場は完全にアジアに移っています。
それでも日本の繊維機械はこの市場でも高いプレゼンスを保ち、日本の代表的な輸出産業の一つに育っています。
繊維工場の現場では、かつての伝統的な手工業産業も機械化が進み、自動化・省力化の流れが押し寄せています。
この時、一般のオフィスよりもはるかに広大な工場に、所狭しとならぶ繊維機械からいかにリアルタイムに、効率的に情報を集め、必要なメンテナンスを行うかが生産性のカギを握ります。

技術的課題とサイレックスのソリューション

工場環境への対応

通常の無線LANアクセスポイントが利用されるオフィス環境と異なり工場内では粉塵や腐食ガス、各種障害物、また取付方法などへの配慮が必要となります。

本カスタム製品は内蔵アンテナ採用による突起部の無い外観デザインを採用。機械への取付を考慮した専用スタンドによる外部インタフェースの保護やスマートなケーブルの取り回しによる設置作業の効率化を実現。また電気ノイズ対策としての絶縁処理や腐食ガスコーティングを内蔵基板に実施することで長期間の稼働に耐えるネットワーク機器として安心してご利用頂いています。

広範囲で信頼性の高い無線通信

工場のフロアは通常のオフィスよりはるかに広く、数百m四方のエリアにまたがって機械が設置されています。このような広範囲にわたる無線ネットワークにおいては通信距離の確保はもちろん、通信障害時の迂回対応なども通信インフラとして必要となります。

本カスタム製品では無線通信を延長するためのWDS(Wireless Distribution System)を採用。これをサイレックス独自の技術で拡張した動的WDS機能として搭載することで、通信距離の延長と通常のWDSでは対応できない"無線AP障害時の自動迂回通信"にも対応しました。これにより安定的な無線LAN利用だけでなく、導入時の設定自動化※1も実現。無線LAN特有の導入・運用ハードルを大きく下げることができました。

※1 無線強度や通信ホップ数により自動的にWDSネットワークを構築します。

海外対応

無線LAN製品は無線を利用する機器である以上、海外利用においては各国の認可を取得する必要があります。海外で販売されている無線LANアクセスポイントを現地購入し利用するという方法もありますが、その場合各製品固有の機能・性能を機械メーカ保守・IT部門の担当者が把握し運用設定からトラブル対応するのは非常に手間のかかる作業となります。

サイレックスは、無線LANアクセスポイント、無線モジュールの海外認可取得について多くの経験を持っています。本カスタム製品は、日・米・欧・中・印といった主要地域はもちろん、繊維機械市場特有のインドネシア、ベトナム、バングラディッシュといった地域にも対応。ワールドワイドに対応できる無線LANアクセスポイントに仕上げ、導入・保守サポートの効率化に役立っています。

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