サイレックスの広報ブログ
新製品情報、製品発表会・展示会などのイベント情報、決算のポイントや近況など、もっと深くサイレックスのことを知っていただくために広報担当者からさまざまな情報をお届けします。
「無線LAN」と「Wi-Fi」はどう違う?
こんにちは。広報担当です。
今回は、「無線LAN」と「Wi-Fi」というよく似た意味の二つの言葉について触れてみたいと思います。
仕事でワイヤレス市場に関わっておられるほとんどの方にとっては「何を今さら」ということですが、ネットワークやコンピュータになじみのない方の中には混同したり混乱したりというかたが意外と多いと思います。
仕事でワイヤレス市場に関わっておられるほとんどの方にとっては「何を今さら」ということですが、ネットワークやコンピュータになじみのない方の中には混同したり混乱したりというかたが意外と多いと思います。
先日(といっても昨年のことですが)、とあるリサーチ会社の方にワイヤレスビジネスに関する取材ということでお会いしました。
サイレックスのワイヤレス関連製品群を一通りご説明したときのこと、『ワイヤレスモジュールの出荷数量が増えているとのことですが、無線LANモジュールとWi-Fiモジュールに分けるとどのような内訳ですか?』と質問され戸惑いました。ワイヤレスを担当するリサーチ会社の方でさえ2つのキーワードを全く別の規格であるかのようにとらえてらっしゃったのには驚きました。

それではWi-Fi認証が必要とされるのはなぜでしょうか。
無線LANを構築するための機器が市場に出始めた1990年代前半には、同じように無線LAN対応をうたっていても、異なるメーカーの機器同士が接続できないケースもありました。ユーザーにとってはどの製品を購入すれば互いに接続できるのかが分からないため、無線LAN普及の障害になっていたのです。現在では、Wi-Fi認証を取得しているかどうかにかかわらず、通常は相互接続性が確保されていますし、「無線LAN」と「Wi-Fi」がほとんど同義ととらえられており、日常生活をする上では両者を区別する必要が無くなってきています。
サイレックス製品については、自社の設計・検証によって機器間の相互接続性を担保しているため、多くの製品はWi-Fi認証を取得していません。ただし、お使いになるユーザー層や必要な機能に応じて取得することもあります。例えば、ワイヤレスブリッジ『SX-BR-4600WAN』はお客様からのご要望によりWPS(※)に対応する必要性からWi-Fi認証を取得しています。

ワイヤレスを主力事業とするサイレックスにとっては、「無線LAN」と「Wi-Fi」といった紛らわしい言葉の使い方がユーザーの混乱を招いたり、市場成長を妨げたりしないように啓蒙活動を行っていくことも大事な責務の一つだと感じています。類似のテーマがあればまたこの場でも取り上げたいと思います。
サイレックスのワイヤレス関連製品群を一通りご説明したときのこと、『ワイヤレスモジュールの出荷数量が増えているとのことですが、無線LANモジュールとWi-Fiモジュールに分けるとどのような内訳ですか?』と質問され戸惑いました。ワイヤレスを担当するリサーチ会社の方でさえ2つのキーワードを全く別の規格であるかのようにとらえてらっしゃったのには驚きました。
Wi-Fiは「Wireless Fidelity」の略、直訳すると「無線の忠実度」です。「高品質な無線通信が可能である」といった意味合いでしょうか。コンシューマのネットワーク製品などではWi-Fiロゴがパッケージについていたりして、Wi-Fi対応製品であることをうたっています。
Wi-Fi対応製品とは、Wi-Fi Alliance(1999年の設立当初の団体名はWECA:Wireless Ethernet Compatibility Alliance)という団体が、製品が無線LANの標準規格である「IEEE 802.11シリーズ」に接続できるかどうかをテストし、接続できると保証したものです。メーカーはWi-Fi認証を受けると、Wi-Fiロゴを使用して良いことになります。

<Wi-Fi Alliance Wi-Fi 認証ロゴ>
それではWi-Fi認証が必要とされるのはなぜでしょうか。
無線LANを構築するための機器が市場に出始めた1990年代前半には、同じように無線LAN対応をうたっていても、異なるメーカーの機器同士が接続できないケースもありました。ユーザーにとってはどの製品を購入すれば互いに接続できるのかが分からないため、無線LAN普及の障害になっていたのです。現在では、Wi-Fi認証を取得しているかどうかにかかわらず、通常は相互接続性が確保されていますし、「無線LAN」と「Wi-Fi」がほとんど同義ととらえられており、日常生活をする上では両者を区別する必要が無くなってきています。
サイレックス製品については、自社の設計・検証によって機器間の相互接続性を担保しているため、多くの製品はWi-Fi認証を取得していません。ただし、お使いになるユーザー層や必要な機能に応じて取得することもあります。例えば、ワイヤレスブリッジ『SX-BR-4600WAN』はお客様からのご要望によりWPS(※)に対応する必要性からWi-Fi認証を取得しています。

<WPSロゴ>
ワイヤレスを主力事業とするサイレックスにとっては、「無線LAN」と「Wi-Fi」といった紛らわしい言葉の使い方がユーザーの混乱を招いたり、市場成長を妨げたりしないように啓蒙活動を行っていくことも大事な責務の一つだと感じています。類似のテーマがあればまたこの場でも取り上げたいと思います。
※ WPS:Wi-Fi Protected Setup
Wi-Fi Allianceが2007年に定めた規格で、WPSに対応した製品は無線LAN機器の接続やセキュリティに関する設定を容易に行うことができる。